Bitcoin(ビットコイン)が大きなリスクに晒される?ビットコインのフォークに関する議論が加熱

まとめ(30秒News)
・今年の11月、Segwit2と呼ばれるアップグレードに伴い、ビットコインは大きなリスクに晒される可能性がある。
・Segwit2xの開発者であるJeff GarzikはSegwit2xの設計目標は、最近のイーサリアムフォークのように、新しい通貨をつくるのではなく、ビットコインをアップグレードすることだ」と主張
・しかし、Segwit2にはでメリットとデメリットの双方があり、ハードフォークが行われた直後に、モバイルウォレットユーザーが取引を行うことは極めて危険なことである。
・今回の騒動は、白黒はっきりしておらず、あくまでグレーであるのが現状
モバイルビットコインウォレットユーザーにとっては、認知済みの情報かもしれないが、今年11月にビットコインは大きなリスクに晒される可能性がある。通常だと、モバイルビットコインウォレットは、デフォルトのウォレットオプションとは異なる方法で、ビットコインブロックチェーン上での取引を行う。しかし、11月になると、ビットコインプロトコルがソフトウェアに対して大きな変化が発生し、このシステムが乱れる可能性がある。
今年の夏のSegWit2と呼ばれるアップグレードに伴い、企業らがビットコインのブロックサイズを拡大し、取引容量をさらに拡大するためのハードフォークを画策している。 Segwit2xによりビットコインを2つに分けるだろう。そのため、全員がアップグレードに対し賛同していない。
それでも、Bitcoin Csash(BCH)とは異なり、Segwit2xの開発者は、すべてのビットコイン保有者を同じブロックチェーン上に保持できるよう対応するとした。
Segwit2xの開発者であるJeff Garzikは「Segwit2xの設計目標は最近のイーサリアムフォークのように新しい通貨をつくるのではなくビットコインをアップグレードすることだ」と語った。
同計画を支援する開発者は、スマートフォンベースのビットコインウォレットアプリケーションの技術用語である「簡易版支払い検証(SPV)」は、ウォレットとの互換性を維持することと関連し、設計上の意思決定を行う際に重要な要素であるとした。
だが、Segmit2にはメリットとデメリットの双方があると加えた。
1つはハードフォークが行われた直後にモバイルウォレットユーザーが取引を行うことは安全ではないということである。

セキュリティ保護か利便性か

当初の設計計画では、いわゆる「反復操作による保護」という観点が抜けている。
上記の言葉は、ブロックチェーンが2つに分割されたときに何が起こるかを意図している。ユーザーは突然、双方のブロックチェーンで等しい値保有することになる。つまり、ユーザーが1つのブロックチェーン上でトークンを移動すると、トークンはもう一方のブロックチェーン上で移動(つまり「再生」)する。
しかし、これは、分割中に2つのネットワークにお金があることを確認できない者がいるということだ。最悪の場合だと、ユーザーが気付かない間に一部の資金を失うことになるだ。
「取引が成立する時期は予測できなくなる」とBrian WalletのCMOであるAaron LasherはCoinDeskとの会話で説明した。
誰もがSegwit2xのハードフォークに同意しているわけではなく、反対の声もあり、2つの競合するネットワークに分割されることが懸念される。
しかし、Segwit2xの開発者はSegwit2xをSPVモバイルウォレットと互換性を保つために、反復操作による保護を解除する理由がある。
「反復操作による保護」はチェーンが分割されているだけで意味がなく、1000万人を超えるSPVクライアントの信頼を失いかねない。Segwit2xの目標はそのような事態を回避するのに必要である」BitGoのCEO、Mike Belshe氏は、この計画の開発者宛の電子メールで以下のように述べた。
言い換えると、Segwit2xのブロックチェーンに移行したいモバイルウォレットユーザーにとって反復操作による保護が不便になるため、Segwit2xの開発者はそのような機能を追加する予定はない。

ハードフォークという選択

モバイルウォレットは他の分野においても議論されている。
ElectrumやBread Walletなど、このウォレットオプションの多くのプロバイダはSPVに依存している。これにより、ブロックチェーンの完全なコピーを保持する必要がなくなり、データを容量に縛られた携帯電話に保存するのがはるかに容易になるだろう。
しかし、いくつかの欠点がある。 (Coinkiteの共同設立者のCEORodolfo Novakは、「SPVのVはVictimを意味する」と述べた。)
現在実装されているSPVウォレットは、マイナーの多くの支援を受けているBitcoinのバージョンに自動的に対応する。したがって、Bitcoinが2つに分割され、Segwit2xが従来のBitcoinチェーンよりも多くのマイニング能力を必要とする場合、SPVウォレットもそれに追随する。これは設計によるものである。
しかし、モバイルウォレットプロバイダにとっては、喜ばしいことではなくユーザーに何が起こっているのかを説明することは極めて難しい。
それに加え、いくつかの技術的な問題につながる可能性があるのだ。 2つのビットコインがある場合は、モバイルウォレットソフトウェアでは、BCHのフォークの際に起こったように時間の経過とともにブロックチェーン間でマイナーが切り替わる場合どのチェーンを対応するのか混乱する場合がある。
「SPVのクライアントを混乱させる可能性があり、顧客がチェーン間を行き来する結果となり、どのチェーンがどこでより多くの取引をしているかに応じ、資金を失う場合がある」とChaincodeのエンジニアMatt Corallo氏は述べています。

Novakはまた別のシナリオも視野に

SVGでは接続しているノードがしっかりと機能を果たしているのかどうか確認できない。たとえば、Segwit2xノードは[ビットチェーン]ノードとして偽装することが可能だ。それにより異なるチェーン上で資金を使い、資金を奪われかねない」と同氏はCoinDeskに語った。
多くの開発者は、「万が一」の場合も考えている。 Lasherはどれが実際に実装されるかははっきりしていないことを言及した。
Bread Walletはハードフォーク中に取引を中止するようことを計画していると付け加えた。「これは実際に起こりうる多くの事柄の決定であり、誰もが大きなリスクを背負うことになるだろう」

打開策は?

しかし、アプリケーション開発段階での混乱によってプロトコル開発者は何が起こるかもしれないかを最善に処理する方法について論じた。
ビットコイン普及の貢献者であるJames Hilliardは、Segwit2xコードベースの変更を提案した。モバイルウォレットが、最終的にBitcoinをより詳細に制御できるといった内容である。
だが、Segwit2xの開発者は、この変更により、ユーザーがブロックサイズを増やしてブロックチェーンに移行するのが難しくなると主張している。(Garzikは、SPVウォレットがどのチェーンを繋ぐかを決定する最も「中立的」指標であると主張している)
その一方で、他の関係者らは、ユーザーを混乱させ、多くの人々が状況を把握できずに、資金を失うと考えている。
開発者のブロックサイズのパラメータを拡大する必要があることに賛同しているが、Segwit2xの設計上の決定には賛同の意思を示してない。
今回の騒動は白黒はっきりしておらずあくまでグレーである。
そしてLasherは次のように結論づけた。
「ブロックサイズの増加にはいくつかメリットがあるかもしれないが、現在議論を進めている方法には同意しない」

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